「私」の原理的位置を検証してみる②

「私」の原理的位置を検証してみる②

私の原理的位置を検証してみる

先回二つの図をお見せしましたが、

一つは、原理講論で説明されている3段階の成長期間 蘇生・長成・完成と書かれた図。
この図の「成長」の概念には、心情肉体の両方の成長が含まれています。

もう一つは先生の説教集で登場する縦的な心情復帰の八段階の図

こちらは明らかに「心情」の成長を表しています。

では、最終的に心がどのように成長すべきかというならば、それは「心が神様のようになること」と御言から学びました。すなわち第一祝福が完成した姿です。神の宮となり、神と一体となった姿になることです。

宇宙は「家族」から始まった

では、神様のように…という、その「神」とはどういう存在なのでしょうか。

旧約時代は神と人間との関係は実に遠いもので、原理原則の神、裁きの神といったとらえ方でした。

ところが新約時代を開いたイエス様は神を「天の父」と呼び「父なる神」と紹介しました。
そして、家庭連合では講義の中で教えらえた神は「父母なる神」でした。原理講論では二性々相の中和的主体といった表現でしたね。

そして、お父様の説教集を読むと、さらにその次元は高められていることがわかります。

「四大心情の神」すなわち、子女の心情、兄弟姉妹の心情、夫婦の心情、父母の心情と、これら四つの心情を持つ存在であると紹介されたのです。

ですから、宇宙に存在している神は単なるエネルギー体、あるいは「創造神」であるとか、「愛なる神」や「父母なる神」ではなく、宇宙に「家庭」という心情を持って存在しているお方だ、宇宙は「家族」から始まった・・・と言える、そういう心情圏をもった存在であるのです。

そこで、これらのことを踏まえると、「心が神様のようになる」とは、私の心が四大心情を完成していくこと・・・これが「私が成長していくこと」となり、先生がその道を「心情の八段階」で説明されたのです。

二つの図を重ねて描くとどうなるか

ところで、正確に自分の原理的位置を検証するためには、上述した二つの図をどのように重ね合わせて描くべきかという問題が出てきます。

縦的八段階の中で「実子」の心情段階というのがあります。これは「神の実子」「神の子」となった心情のことを意味するということは容易にわかります。それは次の段階が「夫婦」となっていることからも理解できます。

ということは、個人が完成する5段階目の「実子」の位置は3段階の成長期間でみれば、長成期完成級を越えた「完成期」段階にあがっているということでしょう。

では、第1段階の「僕の僕」はどこに書くべきでしょうか?

これは先生の御言で確認しますと

原理から見ると分かりますが、人間は堕落することによって無原理圏に落ちてしまいました。天使は神の僕ですが、人間がどれ程落ちたかと言いますと、王子・王女になるべきであった立場から、天使の世界、僕よりも低い立場にまで落ちてしまったのです。故に、再び上がって行かなければなりません。僕の僕から、僕の立場、養子、庶子、直系の子女、母、アダムへと帰らなければなりません。復帰なのです。これが救いの摂理であります。

1991年11月3日 真なる女性の行くべき道 祝福73号P14

ですから、この御言からもわかるように、堕落によって人間は「無原理圏に落ちた」となっていますから、その位置とは原理結果主管圏よりも下となり、図で表すと以下のようになりますね。

 

新たに生まれる疑問点

さて、原理講論での説明と、説教集にある心情の八段階を付け合せて描いた図を見ながら、改めて自分の原理的位置がどこなのかを検証しようとすると、今まで考えもしなかった新たな疑問点が出てきます。

●そもそも、原理的に見て、「僕の僕」とはどういう心情なのか
●あるいは「僕、養子 庶子」とは何なのだろう・・・
●四大心情は「子女の心情」「兄弟姉妹の心情」「夫婦の心情」「父母の心情」の四つですが、心情復帰は8段階だとするなら、復帰する心情も8種類あるのでは・・・
●「僕の僕」から「僕」に、そして「養子」へと段階ごとに上がるというけれど、どうやって上がるのだろうか。
●上がり方がわからないのなら、上がることができないので、そもそも上がってないのだろうか?

何もわからないから検証のしようがない

あれこれ考えても具体的によくわからない。
原理講論にも書いていない。
わからないから説明ができない。

各位置がどういう状態なのか不明であれば、検証するといっても基準となる物差しがないので自分の立ち位置がわからない・・・・

私達はお父様を信じ必死についてきました。しかし、何を信じてきたのでしょうか。

私の原理的位置が明確になれば、自身の成長についての目標設定も変わります。この部分についてはさらに御言を掘り下げて検証すべきところだと思います

 

 

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朝日奈
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