「血統」が決定する関係性

「血統」が決定する関係性

今まで私たちが学んだ原理では、男女の性的関係によって血統が決定していったのだと教えられました。

すなわち、エデンの園において、まだ成長段階にあったエバがルーシェル天使長との性的な関係を持ったことによって、サタンの血統を受け継ぎ、さらにエバがアダムを誘惑して性的関係をもつことで、アダムもサタンの血統を受け継ぐことになったということです。

それでは、この「血統」が決定する関係性に関して文先生は御言でどのように説明しておられるのか、いくつか取り上げて考えてみることにします。

血統が決定する関係性

日本歴史編纂委員会が出版した「文鮮明先生の日本語によるみ言葉集 特別編Ⅰ 16万人日本女性修練会」という本があります。

これは1993年から94年にかけて、韓国の水沢里(スイタクリ)において16万人の女性が動員された時に文先生が語られた御言が収録されています。(かつて「訪韓修練会御言集」として伝道局から出版された本を再編集されて出されたもの)

私たちは堕落した天使長の血統を持った立場で生まれたのですが、そのような者達が本然のアダムやエバの立場に帰っていくために、血統はどのように変わっていくのかについて語られたのが、訪韓修練会の御言です。これは日本語で語られました。

韓国の人たちが、過去に聞いたこともない内容を先生が語っておられると、わざわざ聞きに来たという話があるくらい、とても重要な御言です。

この本のP17にはっきりと血統について語っておられる御言があります。

『愛には、縦的愛と横的愛があるのです。父子関係は縦的愛であり、夫婦関係は横的関係です。縦的愛は血統的につながり、夫婦関係は血統的につながりません。』

父子関係というのが縦的愛であり、夫婦関係は横的愛だ。横的愛というのは男女関係のことですね。

縦的愛というのは血統的につながるけれども、夫婦関係は血統的にはつながらないのだと語っておられるのです。

他の御言にも同様の内容があります。

ファミリー98年1月号 「真の子女の日の御言」では、

『父子関係は血統的関係があります。このことを知らなければなりません。』

ファミリー98年2月号「神の日の御言」でも、

『父子の関係は血統が連結されなければならないのです。』

とあるのです。

 皆様、血統の重要性は、いくら強調してもし過ぎることはないということを、皆さんも肝に銘じてください! 父子の間の関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係であるからです。神様の血統を伝授し、永存させることのできる唯一の道は、正に父母と子女の間の血統関係しかないという事実を、はっきりと知らなければなりません。

神様の理想家庭と平和理想世界王国

このように、神の血統はどこにあるのか、説教集の御言で整理してみた場合、神の血統とは、「男女関係にある」とはなっていないのです。

『神の血統は父子の関係にある』と、先生は何度も話されていることがわかります。ですから、この「父子関係」こそが「血統」を決定する関係なのだと理解すべきなのです。

父との関係が血統を決定づける

そうすると、私たちが、「神の血統になる」とか、「サタンの血統になる」というのは、男女関係を通して「血統」がサタンの血統になったり、また、男女関係を通して神の血統に帰ったりするのではないということですね。

先生の御言から、血統関係とは、私が誰を父にして愛の関係性をもつのかによって決まるということがわかりました。

堕落というのは、神を父として、愛の関係を確立することで神の血統になるはずだった人間が、堕落した天使、すなわち、サタンを父として、サタンとの愛の関係を確立したことです。サタンの血統を受け継ぐことになったため、その息子娘になったのです。

ここで「愛の関係」というと、すぐに男女の性的な関係を想像してしまいますが、父との愛の関係とは、父の心情と一体になった心との関係であります。

創造本然の世界では、神の心情とアダムの心が一体となり、その心が体を主管して、個体的四位基台を確立した人格完成者が、神の血統を相続した人となるというのが、原理的観点です。

つまり、第一祝福を完成すること=神の血統相続 になるということ。

ですから、四位基台の「父」の位置に「神」がくるのか、「サタン」がくるのかによって、確立される人格が変わるということになります。

 

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