【二世たちの悩み】血統の問題 血分け理論ができてしまう理由
「血統」について
第一祝福完成によって、神の血統を相続する立場に立つ。
UCでは、「血統」という言葉をよく耳にします。ですから、よく理解していると思いきや、
血統とはなんですか? とか、
血統はどこにあるのですか?
神の血統とかサタンの血統といったものはどのようにつくられるのですか?
などと敢えて聞かれたら、答えに窮してしまうものです。
もちろんこのうような質問は一般人には全く通じない話であります。
一般的な「血統」の意味
まず、一般論からいうと
「血統」とは、「祖先から続いている血のつながり、血筋のこと」と、辞書などで調べれば出てきますね。
ですから「血統関係」とえば、主に血のつながり、すなわち、姻戚関係があることを指すわけです。
そして、日本語では、「血統」というと,人に使うよりか、動物に、例えば犬や猫とか馬などに使用しています。
韓国語でも語感は似ていて
血統= 혈통 血筋= 핏줄
同じ「血」を分けたものは同族として、血統とは血縁、すなわち生物学的なつながりを意味しています。そして韓国では日本以上にこの「血縁」の関係を重要視する傾向が強いと感じます。
血のつながり
それでは、「血のつながり」、「血がつながっている」とはどういう状態なのでしょうか。
血=血液 とすると、各自体内に流れている血液の成分が同じであれば、血がつながっているとなるでしょうが、実際には血液型が違うケースも多々あるので、そういう問題ではなさそうです。
となると遺伝子レベルの話でしょうか?
血統の話は昔からありますから、そんな科学的知見を持ち出す必要もなく、単純に性的な結びつきによって生まれ繋がっていると認識しているのではないかと思うのです。
すなわち、婚姻関係ですね。
これによって父母と生まれてくる子供たちの血がつながっているという感覚。
それを証明するものが、日本や韓国では、同じ姓、西洋ではファイミリーネームとして、人の名前に付けて血統の証をしているとみてよいのではないでしょうか。
ですから、結局のところ、厳密な定義をすることは難しく、文化、慣習的な面から「血統=血のつながり」を理解しているように思うのです。
神の血統、サタンの血統
となると、UCにおいて普段からよく使用する、「神の血統」とか「サタンの血統」とは、先に述べた人間世界で使用している「血統」とは意味において違ってくるのではないかと考えられるのです。
というのも、まず「神の血統」といった場合、神様は無形でおられ、血液はおろか、実体の体を持ち合わせていない存在ですから、血(=血液)がつながるという意味で考えることができません。
また、我々は堕落してサタンの血統圏にあるなどと言いますけれど「サタンの血統」の方はどうですか。
もともとサタンは天使という霊的存在でありました。しかも、堕落前の人間には天使が見えたと言います。しかし、その霊的存在であるサタンとどうやって実体の人間が血縁を持ったのでしょうか。
それについては、
サタンとなった天使長ルーシェルと霊的な性関係を結ぶことで人間が霊的堕落をし、サタンの血統を引きつぐことになった。
と原理講論で説明しますから、血統というものは性的関係を結ぶことでつながるもの・・・こういう認識を食口は強く持つようになります。即ち、夫婦関係、男女の肉体関係で血統はつながるのだと。
もっと露骨な表現を使うと、男性の生殖器と女性の生殖器が結合することで血統がつながる、
さらに生まれてくる子供も血統がつながるのだ。
そういうことでしょうね。
ここまでで読み進められた貴方の考えはいかがでしょうか。
人間の救いとは血統を転換すること?
このような認識のもとで堕落人間の救いを考えると、堕落した人間はどんなに努力をしても、サタンの血統をもって存在しているため、神の理想とする、本然の状態にもどることができない。
唯一、神の子、メシヤによって血統が転換される。
メシヤは神の血統をもって生まれてきた人である。
このメシヤによって血統転換されれば、堕落人間は神の血統に復帰されるのだ。
すなわち、神の血統を相続した人になれる。これこそが救いの完成である。
そして、血統転換した夫婦から生まれる子女(二世)は当然ながら神の血統を引き継いでいるのだ。
これでよろしいでしょうか。
意地悪な質問
ここで意地悪な質問をしましょう。
まず、神の血統を持った人が、この堕落世界、アダムとエバの子孫として生まれた人類の中からどうやって神の血統を持った人が生まれてくるのか・・という問題
次に
神の血統を持ったメシヤが堕落人間を血統転換するとなると、上述した考えからすれば、血統は男女間の性的結合によりつながるために、メシヤによる血統転換は、メシヤとの性的な関係を持たなければならない・・・とならないか?という問題
さらに、堕落人間が神の血統をもつ人間と性的関係を持った場合に、神の血統を持ったものの方が逆にサタンの血統に汚されないのか、すなわち神の血統がサタンの血統にならないのかという疑問もあります。
血分け
もし、性的な関係性を持つことで血統が変化するとなると、
この血統転換のメカニズムをそのまま実践しようものなら、いわゆる「血分け」となるのは明白です。
神の血統をもつメシアとの性的関係の中で血統転換された女性は、神の血統に復帰された人となるために、その女性が同じような行為を通してサタンの血統を持つ男性を血統転換することができるようになる? というのも理論上は成り立つ話です。
これこそが「血分け」の理論であり、草創期にUCを迫害する反対派が糾弾した核心的内容であります。
こんなひそひそ話を聞いたことがありませんか。
結局のところ、文家と姻戚関係をもてないと、神の血統は本当の意味でつながっていかないんだよな・・・
こういうことをいう人は、この「血分け」理論の通りに血統転換されることが、UCの奥義として秘伝として隠された本物の血統転換法であると信じている人に違いありません。
いかがなものでしょうか。
そこで次回は、この血統、血統転換について、文先生は御言でどのように語られているのか、検証してみようと思います。
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