文先生が統一教会にメシヤを送られた
「統一教会はどなたがつくったのか?
それは文先生ですよね。
繰り返しになりますが,
どうして第3イスラエル選民である統一教会が生まれたのかといえば、これは最初に説明したように第2イスラエル選民がメシヤを迎えることに失敗したからでした。
第2イスラエル選民に来られたアダムとはイエス様の再臨の立場である文先生だったわけです。
そうなると・・
神は復帰摂理、すなわち再創造の摂理により、神側に復帰した天使長を立てて、もう一度アダムを迎える基盤を作り、神はそこにアダムを送るようになるということです。
ですから、第3イスラエルである統一教会が存在している目的というのは・・・」
「メシヤを迎えること・・・ですかね・・」私が答えました。
「その通りです。
だから、先ほどの御言(祝福家庭と理想天国1)にあるように私達の受けた祝福が条件的だというのは、我々の救いの前にメシヤを迎える神側に復帰された天使たちの基台が必要だったんですね。
これが条件的祝福の中心的な目的であって、アダムとエバが来られてから本然の祝福がなされるようになる・・・」
彼の話に、私の頭の中は相当混乱してきました。
復帰天使?
条件祝福?
アダムとエバがこられてから本然の祝福???
今まで持っていた原理の観点、概念とは違う新しい視点から話をされていたからなのです。
同僚の話の結論
同僚はしばしそんな私の困惑した顔を見て苦笑いを浮かべ、少しばかり間を置きました。
「説明がわかりずらいですかね・・」
「いいえ、言っている意味はわかります・・・」
彼は居なおして、少々ゆっくりした口調に変えて話し始めました。
「選民をつくる中心に立たれた方が文先生なのですから、イスラエル選民によって作るメシヤを迎えるための基台の上にメシヤとして文先生を迎えるというのは原理的におかしいと思いませんか?」
「でも・・統一教会の洗礼ヨハネの位置にいたのは、たしか劉孝元先生だったはず・・・
えっ ちょっと待って下さいよ!
これって、文先生じゃない、別の新しいアダムを迎えるってことになる・・・そういう話でしょう?」
私は紙を使った彼の説明の結論がここにあったことにやっと気づきました。
「そうです。
イスラエル選民がどうして作られたかをこうして考えてみると、そういう結論になりませんかね?」
彼の描いた図をもう一度見つめなおしました。
そして、この時点ですでに私の脳裏には、ある考えが占領していました。
文先生以外にアダムが来るという話はもしかして・・・分派か・・・
今のようなお父様の聖和後10年の歳月を流した状況下で聞かされた話だったらまだしも、当時お父様はまだ生きておられたのです。しかも、私がこの説明を受けた06年3月ごろというのは、来たる6月13日の天正宮入宮式摂理に向けて日本は爆進中でした。
そんな時に新しいメシヤの話を持ちだされたら、分派じゃないかと、逆に警戒心が増幅してく・・
しかし同僚はそんな私の心配にはお構いなしで、
「お父様は劉孝元先生を天使長の立場に立たせ、祝福によって第三イスラエルをつくり、そこにメシヤを送られたのです。」
淡々と語りながらも、その言葉の一つ一つに自信がみなぎっていました。
お父様が統一教会にメシヤを送られた??
「送られ・・・たんですか??」
「ちょっと気が狂ったような話しでしょ?」
「そうですね・・ 到底受け入れ難い内容だと思います。
それで、そのメシヤとは誰なんですか?」
「第一のお母様のお子様・・・
「えっ? 聖進様ですか?」
「・・・」
黙ったまま彼は頷きました。
「ええっ~~~~~~~」
あまりにも唐突なこの発言に私は本当に驚きました。
「でも、残念ながら当時の状況では、若きお父様がおられながら聖進様がそういう立場だったなどと考える人は本当に気が狂った人になるでしょう。ですから、この摂理は失敗してしまったのです。」